エクリン腺とアポクリン腺

MENU

皮膚にある汗腺の構造

皮膚にある汗腺

銀座カラーのような全身脱毛サロンで脱毛施術を受けると、汗腺(かんせん)の働きにも影響があります。

 

汗腺とは、皮膚にある汗を分泌する腺のことで、体温調節など生命維持に不可欠な機能を担っています。実は人間の汗腺は一つではなく、エクリン腺アポクリン腺の2種類があります。

 

人間の汗腺について、皮膚の断面図に従って、記載されている用語を順に解説していきます。

 

エクリン腺

エクリン腺は、人間の身体の全身にあり、主に体温調節の機能を担っています。

 

エクリン腺の働き

エクリン腺の主な働きは、運動時などの高体温時に、発汗を通じて体温を下げる機能です。

 

体が熱いと感じると、自律神経の交感神経が活発化し、エクリン汗腺に対応を下げるように指示が出されます。エクリン汗腺は、血管から血液の成分を受け取り濾過します。そして、汗の成分だけを体の外に放出し、その際に汗とともに皮膚表面の熱を逃がすことで体温を下げるのです。

 

1gの汗の蒸発により0.58kcalの熱を逃すことができるので、100gの汗をかくと、体重70kgの人の体温を1度下げることができる計算となります。

 

エクリン腺の分布

エクリン汗腺は、口唇や性器の一部を除き、ほぼ全身に分布しています。エクリン汗腺の分布がとくに多い部位は次の通りです。

 

額(ひたい) 約250個/cm2
手のひら 約250個/cm2
手の甲 約200個/cm2
足の甲 約200個/cm2
足の底 約250個/cm2
その他の部位 約100個/cm2

 

エクリン腺の構造

エクリン腺の分泌部は、真皮層に位置しています。分泌部から真皮内をコイル状に巻き上がって、皮膚表面に出口を持ちます。分泌部では筋上皮細胞が収縮することで、汗を押し出しています。

 

エクリン腺まとめ

エクリン腺は、体温調節を通じて、生命維持機能を担っていると言えます。

 

人間は体温42℃で細胞内での酸素が働かなくなり、機能低下が生じて、徐々に細胞が死んでいきます。体温を一定の状態に保つことは、非常に重要なのです。

 

アポクリン腺

アポクリン腺は、芳香腺としての機能が主体で、体温調節には関わっていません。フェロモンを分泌して、異性を引き寄せる働きを担っています。

 

アポクリン腺の働き

アポクリン腺は、生まれた時から完成している器官ではなく、性ホルモンの分泌によって発達します。人間のアポクリン腺は芳香腺としての機能がかなり退化したものと考えられています。

 

フェロモンを分泌して、異性を引き寄せる働きを担っているという説もありますが、人間の場合は、アポクリン線の働き、影響は非常に僅かなものと考えられています。

 

アポクリン腺の分布

アポクリン腺は、エクリン腺よりも数は圧倒的に少なく、分布部位は、ワキや性器周辺、乳輪部など、第二次性徴期に発毛する部位に多く分布しています。

 

アポクリン腺の構造

アポクリン腺は、エクリン腺よりも深い部位に分泌部があります。また、エクリン腺のように皮膚に直接出口を持つのではなく、毛包の皮脂腺の上部に、腺根を経て出口を持ちます。つまり、毛穴がアポクリン線の出口ということです。

 

アポクリン腺から分泌される液体は、乳白色で粘性を持ちます。皮膚の表面に出ると、常在菌で分解されて臭気を帯びるようになりますが、これがいわゆる体臭です。

 

アポクリン腺からの分泌が過剰で、臭気が強い状態になると、腋臭(ワキガ)症となり、悪臭を放つようになります。

 

アポクリン腺まとめ

アポクリン腺は、エクリン腺のように個体の生命維持に直接関わってはいません。芳香腺として性フェロモンを分泌し、子孫を残す生殖活動に関わっていると言えます。

 

エクリン腺とアポクリン腺まとめ

人間の汗腺(汗を出す腺)には、エクリン腺とアポクリン腺があります。
エクリン腺は、汗の分泌によって体温調節の機能を担っています。
アポクリン腺は、芳香腺として生殖活動に関わっています。

 

TOPページでは、全身脱毛サロン『銀座カラー』について紹介しています。全身脱毛したい方のために、『銀座カラー』の特徴から、料金体系、他の脱毛サロンとの比較まで、さまざまな情報を掲載しています。