体毛の構造について理解しよう
銀座カラーのような全身脱毛サロンに通おうとする際には、ムダ毛、つまり体毛の構造について理解しておくと良いです。
人間の体毛は、ケラチンというタンパク質が主成分です。ケラチンは水をはじめ、多くの溶媒に溶けることが無く、長期間かたちを保持できる性質があります。
人間の体毛は、皮膚にある毛穴から生えていて、脱毛施術とかムダ毛の自己処理は、それぞれ働きかける部分が異なります。
体毛の構造について、断面図を示しておきますね。これから、断面図に記載されている用語について、一つずつ解説して行きます。
体毛は毛幹部と毛根部に分かれます
図の一番右側に、体毛を『毛幹』と『毛根』に分けた記載をしています。これは、体毛の見た目上の区分となり、次のように定義されます。
毛幹(もうかん)
体毛の目に見えている部分、皮膚の表面にあらわれている部分を、毛幹とか毛幹部と呼びます。
脱毛施術を美容的な面で考えた場合、見た目上、重要なのは毛幹部を除去することです。つまり、ムダ毛の目に見えている部分を無くすことですが、カミソリで剃るなどの自己処理は、厳密にはムダ毛の毛幹部を取り除いているということになります。
毛根(もうこん)
毛幹と逆の考え方で、体毛の目に見えない部分、皮膚の表面にあらわれない部分を、毛根とか毛根部と呼びます。
体毛の構造上、重要な部分は毛根部に集中しています。自己処理のとき、ムダ毛を抜くのは避けた方が良いと言われるのは、特別なケアなしで無理やり毛根部を抜くことは、皮膚に大きなダメージを与えるからです。
銀座カラーのような専門の脱毛機関での脱毛処理の場合は、毛根部に熱でダメージを与えるなど、適切な処理を行うことで、可能な限り肌へのダメージを抑える配慮がなされています。
毛根部の構造
体毛の構造を知るうえで、核心部分となるのは毛根の構造です。体毛を発生させて、成長させていく(伸ばしていく)機能が集中しています。
毛包(もうほう)
毛包は、毛根の機能をすべて包みこんでいる、袋状の器官です。毛包のうち、皮膚表面から目で見える部分が『毛穴』です。毛包全体として、体毛の成長を支えています。
毛母細胞(もうぼさいぼう)
毛母細胞は、体毛の素になる細胞です。毛母細胞は、人体でももっとも速く細胞分裂する細胞の一つで、このため体毛は日々目で見ても分かる速さで成長して行きます。
毛乳頭(もうにゅうとう)
毛母細胞は、毛乳頭をぐるっと取り囲むようなかたちで存在しています。毛乳頭は卵型をしていて、その周囲を毛母細胞が取り囲んでいるというイメージです。
毛乳頭そのものは細胞分裂をせずに、毛母細胞に栄養を伝えることで、体毛の成長に不可欠な役割を果たしています。
光脱毛やレーザー脱毛といった脱毛施術は、この毛乳頭をターゲットとしています。
脱毛効果が起こるロジック
@照射した光の熱を、最終的に毛乳頭に伝えます。
Aその熱で毛乳頭の働きがダメージを受けることで、毛母細胞に栄養が伝わらなくなります。
Bそのため体毛が成長することが無くなる、あるいは抑えられます。
これが、光脱毛やレーザー脱毛で脱毛効果が生じるロジックです。